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朴槿恵次期大統領は日中問題の解決に

2013年02月17日 19:34

もう1週間後には韓国に新しい大統領が就任する。この朴槿恵次期大統領こそが日中問題の解決に一役買ってくれるのではないだろうか?日中間の緊張拡大は憂慮に値する。東シナ海で中国海軍艦艇が日本の駆逐艦に火器管制レーダーを作動させた。これは敵を攻撃するために武器を照準する時の行動なので、過激な挑発行為である。実は2つの大国間の緊張を緩和することは韓国にも全面的に利益なのだ。日中の緊張で得るべきことは何もない。韓国はこのような緊張を緩和する重要な役割を果たすことができる数少ない国である。韓国は米国ができないことができる。米国にとって日本は同盟国で、中国は競争国である。一方、韓国はこの紛争で地理的に最も近い国でもある。韓国は中国と日本の双方と良い関係を結べば利益を見ることができる。 その上、中国と日本は韓国を相手側の味方だとは見ていない。このような両国間の仲裁の役割を確実に果たすことができる国はアジアにはもちろん全世界にも韓国以外にはない。朴槿恵次期大統領は両国とも良く知られた政治家である。日本の安倍晋三首相は昨年、大統領選挙後、朴候補が当選してから最初に特使を送ったアジア指導者だ。中国で朴次期大統領は李明博大統領時期に難しかった中韓関係を新たに改善するために北京に特使を送った人物だ。簡単に言えば安倍首相と習近平総書記は互いにとげとげしい間だが、2人とも韓国の新しい大統領とは良い関係を結びたがっているのである。
 

日韓の歴史講演

2013年02月16日 23:04

今日夕方、砺波市内で「古代韓半島と富山」と題して講演を行った。受講者は7名だったが、日頃から考えてきたことをまとめて、1時間15分ほどの話をした。古代の話をするときに、避けて通れないのが、古事記、日本書紀である。ご存知の方もあると思うが、その中に結構、伽耶、百済、新羅、高麗(高句麗)の話が出てくる。出てくること自体、関係があったからであるが、その興亡史と大和(三輪山、葛城を含む)、出雲、諏訪、高志(北陸)とが密接に関係している。特に富山を含めた北陸は、海流や季節風の関係で古代の高麗(高句麗)や渤海との関係が深い。韓半島の北側から船出すれば、かなりの確率で能登半島に漂着する。富山県内に「高麗神社」「高来社」などと言う古代韓半島ゆかりの社があることを、今日の受講生は誰も知らなかったようだ。越中一宮の「高瀬神社」の縁起を辿ってみてもやはり、古代朝鮮半島に行き着いてしまう。不思議なことにこれらの神社には皆「高」の文字が付いている。

大伴家持と渤海

2013年02月15日 18:28

古代、中国の東北地方、ロシアの沿海洲、韓半島の北部を支配し、大祚栄(デ・ジョヨン)により建国された渤海国(698年 - 926年)があった。日本には、727年に始まり、919年まで、わかるだけでも33回、数え方によっては34回、使者を送っている。万葉歌人、大伴家持が越中守として赴任した時(746年~751年)には、既に渤海と日本の交流が始まっていた。越前国に到着して長期間滞在したり、能登の福良津(福浦港)に到着して、加賀郡の港に入ったこともあった。日本海側のどこかに到着しもすぐに都に入らず、季節毎の衣服や食糧を与えられて、普通、正月に都に入っていく。天皇から官位を授かったり、各種の宴会や接待を受けたりして、夏の風、日本から大陸に風が吹く頃になると、能登半島から帰国した。来日時は、冬の風、大陸から日本に吹く風を利用してやって来た。冬風と夏風をうまく利用しての航海だった。家持のいた越中国府に情報は常に入っていたのである。時には渤海の使者をわざわざ越中国府(?)に招いて、若い学生たちに渤海語を教えている。当時、越中は外国交易の最前線であった。

越中の語源

2013年02月14日 23:30

富山のことを昔、越中と言った。その昔、越の中国(コシノナカクニ)を呼ばれた時代があるが、北陸地方は古来「越の国」と呼ばれていたからである。「越」の漢字に統一する前は、「古之」「故之」「故志」「高志」などと書かれた。「コシ」「コーシ」とは何であろう?「シ」は「リ」から音韻変化したものであろう。現代でも、「やっぱり」を「やっぱし」、「すっきり」を「すっきし」などと言うこともあるが、古代においては普通であった。すなわち、「コーシ」は「コーリ」の変化であろう。古代韓半島に「朱蒙(チュモン)」が建国した「高句麗」があるが、当時は「高麗」と言われていた。「高句麗」は後代の王氏「高麗」と区別するために後に付けたのである。その高麗は韓国語では「Koryeo」、中国語では「Gāolí」であるが、古代日本でも「コーリ」と呼ばれていた可能性が大である。「越」は「高麗」だったのであう。すなわち、高句麗人が住んだ国を意味していたのであろう。

北の核実験と中国の苦悩

2013年02月13日 18:34

昨日から話題になり、号外まで出た12日の北朝鮮の核実験。韓半島の平和統一の願う者としても大きな事件であった。極東の不安定化は極東諸国の経済的信用度にも影響を与える。ただし、今のところ株価や為替相場、金融市場にも影響しなかったといえる。一番困っているのは中国だろう。覇権主義を唱える中国は米国の対中包囲戦略に対抗するカードとして北朝鮮を抱き込む戦略を取ってきたが、使えるカードがほとんどないということが、今回の核実験ではっきりした。かといって食糧や石油などの供給を中断すれば北朝鮮政権は崩壊に結びつく。これは中国が最も恐れる展開である。中国の北朝鮮擁護は日本の防衛費増強をはじめとする再軍備の絶好の口実となり、安倍首相は、米国などの同盟国が攻撃を受けた際に共同で防衛に当たる「集団的自衛権」の行使容認を推進している。北朝鮮の核実験は安倍首相の保守路線推進を強く促す結果を招いたといえる。これは中国が最も恐れる日米同盟の強化と対中包囲網の強化に繋がるものである。

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