ブログ

日韓関係改善が至急 専門家70%、国民5%のみ

2014年08月16日 17:16

専門家30人のうち21人は、日韓関係の悪化が朴槿恵(パク・クネ:박근혜)政権の外交の最も大きな失策とみて改善を促したが、国民の反日感情は深刻なレベルだ。政府の対日外交が国民の認識に影響を与えた結果だ。「朴槿恵政権が外交的に協力を強化すべき国」を尋ねる質問に日本(일본)を選んだ回答者は4.9%だった。北朝鮮(북한)(10.6%)より低かった。特に専門家は日本と中国(중국)の関係悪化を韓国が直面している問題に選んだが、一般人の世論調査では日中間が遠ざかれば韓国한국にマイナスの影響を与えるという回答は18.2%にすぎなかった。プラスの影響を与えるという回答は38.5%だった。日朝関係が良くなれば韓国にマイナスという回答は61.9%だった。プラスという回答は8.1%にとどまった。専門家の場合、日朝関係の改善が韓国にプラスの影響を与えるという回答は13人、マイナスの影響を与えるという回答は11人と、大きな差はなかった。日米関係が良くなる場合(50.5%)、日中関係が良くなる場合(51.8%)、韓国にはマイナスという回答が多かった。日本(일본)と他国の関係が良くなることをすべてマイナスと見なしたのだ。キム・ジユン(김지윤)峨山政策研究院世論調査分析センター長(아산정책연구원 여론조사분석센터장)は「政府の外交政策が一般の人たちの認識に影響を及ぼした結果」とし「このような認識が固まれば、むしろ政府に大きな政治的負担となるおそれがある」と述べた。金泰孝(キム・テヒョ:김태효)成均館大教授(성균관대 교수)は「今の対日外交の問題は、政府の政策がすでに存在する国民の反日情緒に便乗し、日本関連の問題が発生する場合、政策担当者が国民感情に訴えるように、見せる形の外交をするという点」とし「両国の指導部が不必要に相手を恨むことをやめ、これ以上誤解が生じないよう状況の管理をする努力が必要だ」と強調した。キム・ヨンス(김영수)西江大教授(서강대 교수)(政治外交学)は「対日外交においては国内の政治的位置づけや指導者の哲学を離れ、一歩譲歩してでもより大きなものをつかむ実用的な選択が必要だ」と述べた。

世界史の中の韓国

2014年08月15日 12:01

アジア大陸の一番端に席を占めた韓半島は19世紀まで世界史にほとんど登場さえしなかった隠遁の国であった。当時は朝鮮にとっては中国と日本が世界の全てのようであったからだ。1853年にフェリー提督が黒船4隻を引き連れてやって来て日本を開国させ、1860年に英国が清国と阿片戦争を行い、アジアは歴史の荒波に巻きこまれる。だが、世の中の変化を体感できない朝鮮は結局、日本の植民地に転落して暗鬱に20世紀を迎えた。忘れられた国、崩壊した国は解放を迎えたが、1948年に大韓民国と朝鮮人民共和国に分断され、その後肯定的にも否定的にも世界史に大きい影響を及ぼし始めた。 何よりも50年に勃発した朝鮮戦争は世界政治の地図を大きく変えた。まず日本が自衛隊として再武装し、四分五裂していた右派政党らが55年に自由民主党として集結して37年以上の長期に渡り執権した。敗戦国であるドイツも55年に連邦防衛軍(Bundeswehr)で再武装した。米国はちょうど吹き始めた反共マッカーシー旋風に朝鮮戦争が油を注ぎ、共産主義者などを粛清して徹底した反共国家になった。しかし、大韓民国が現代史を大きく変えたのはまさに88年のソウルオリンピックだ。東欧圏崩壊の直接的な口実になったためだ。これは当事者である過去の東欧圏の人々がたびたびする話なのだが、当の韓国人ばかり知らずにいる。彼らは共産党の宣伝により韓国が乞食の群れがうじゃうじゃいる国、悲惨で貧しい国だと思っていた。しかしソウルオリンピックがテレビで中継され、驚くべきほど発達した豊かな大韓民国に大きな衝撃を受け、はじめて共産党の宣伝にだまされていたことを知ったというのだ。ソウルオリンピックが不平・不満に膨らみきった東欧圏という風船を破裂させた針だったという話だ。ソウルオリンピックが開かれてから1年後、東欧圏が崩壊し始めたのは決して偶然でない。今回、光復節を機に訪韓したフランシスコ法王のお陰で韓国の位相が高まるかもしれない。

来韓のローマ法王 半島の平和願う

2014年08月14日 18:30

ローマ法王フランシスコ(프란치스코 교황)が14日午前、京畿道・城南(성남)のソウル空港(서울공항)(軍用空港)に到着し、「韓国に来ることができてうれしい。出身国のアルゼンチンのブエノスアイレスでも韓国人と良い関係を築いていた」と、法王を空港で出迎えた朴槿恵(パク・クネ:박근혜)大統領に語った。朴大統領は「来韓を機に分断と対立の朝鮮半島に平和と和解の時代が切り開かれることを願う(긴장과 대립의 한반도에 평화와 화해의 시대가 열리길 바라는 마음)」などとあいさつ。法王も「心の中で思ってきた」と応えた。法王は出迎えにきた旅客船沈没事故の遺族ともあいさつを交わし、「心が痛い。犠牲者らを記憶している」と話した。ローマ法王の来韓は1984年と1989年のヨハネ・パウロ2世(요한 바오로 2세 교황)以来で、3回目。18日まで滞在する。午後には青瓦台(청와대)で公式歓迎式(공식환영식)が行われる。法王一行と韓国政府の高官が出席し、在韓外交団も招かれる。続いて、朴大統領は法王と会談。同席者は少数とする。朴大統領と法王の会談後、両者は迎賓館に移動し、各界からの出席者約200人を前に演説を行う予定だ。

姜尚中の小説「心」 韓国語版出版へ

2014年08月13日 18:59

在日韓国人で聖学院大(세이가쿠인 대학)(埼玉県上尾市)学長を務める姜尚中(カン・サンジュン:강상중)氏が著した初の創作小説「心(마음)」の韓国語版が出版される。人文エッセー「悩む力(고민하는 힘)」などで人生に対する重みのある質問を投げかけてきた姜氏だが、「心(마음)」では小説の形を借り、死とは何なのか、生きるということはどういうことなのか、人間とは何かといった人生の根本的な問題を省察する。主人公は親友の死に直面した大学生。姜氏は小説で、自らを実名で登場させる。東日本大震災(동일본대지진)の被災地で遺体の引き上げボランティアにも参加した主人公は、姜氏と電子メールをやりとりしながら傷付いた心を開き、人生の意味を知り生きていく力を得る。韓国語版の出版社は12日、著書について「単に個人と個人の交感や癒しだけを描いたものではなく、多くの命を失い近代文明への信頼が崩れた2011年の東日本大震災を経て、生き残った人々がどうやって生きていくべきかという問題意識を内包している(단지 개인과 개인의 교감과 치유만을 그리는 것이 아니라 수많은 인명을 잃어버리고 근대 문명에 대한 믿음이 무너진 2011년 동일본대지진 이후 살아남은 자들이 어떻게 살아야 하는가 하는 문제의식을 담고 있다)」と紹介した。姜氏は自身の母親の生涯をつづった自伝的長編小説「母 ―オモニ(어머니)―」を出版しているが、「心(마음)」は同氏の初の創作小説となる。同書は日本で昨年4月に出版され、30万部以上が売れる人気ぶりを見せた。姜氏は韓国語版の出版にあたり、19日に記者懇談会を行う予定だ。一方、今年1月に日本で出版された姜氏の「心の力(마음의 힘)」も現在、韓国語への翻訳が行われている。

映画『鳴粱』で李舜臣遺跡にぎわう

2014年08月12日 18:06

映画『鳴粱(ミョンリャン:명량)―渦巻く海』の人気が李舜臣(イ・スンシン:이순신)将軍遺跡探訪(장군 유적 탐방)につながっている。李舜臣将軍に関連した遺跡に観光客が集まっている。「鳴梁大捷(명량대첩)」(慶長の役における海戦の一つ、鳴梁海戦)が繰り広げられた鳴梁海峽近隣の右水営(ウスヨン:우수영)観光地には1日500~800人余りが訪れている。平均30~50人程度だった観光客が先月30日の映画封切り後10倍以上増えた。鳴梁海峽海上を行き来する亀甲船形遊覧船(거북선형 유람선)も5日から運航が再開された。搭乗客がいないため昨年3月に事実上運航を中断していたが、映画の恩恵を受けた。この船は2008年に67億ウォン(約6億6千7百万円)をかけて作ったが1日の最小乗船人員である50人を満たせず港から出られずにいた。亀甲船の模型(거북선 모형)3隻と板屋船の模型(판옥선 모형)1隻が展示された慶南統営(キョンナム、トンヨン:경남 통영)軍用船の広場(병선마당)には1日2000人を越える人が押し寄せている。慶尚南道(キョンサンナムド:경남)の河東(ハドン:하동)と南海(ナムヘ:남해)・晋州(チンジュ:진주)・山清(サンチョン:산청)・陜川(ハプチョン:합천)など5つの都市・郡に渡る「白衣従軍路(백의종군로)」には李舜臣将軍の足跡について歩いてみようとするトレッキング族(트레킹족)の訪問も相次いでいる。

アイテム: 956 - 960 / 1505
<< 190 | 191 | 192 | 193 | 194 >>