KBSの李舜臣ドラマ
2016年09月05日 18:33
豊臣秀吉が送り込んだ日本軍と戦った李舜臣(イ・スンシン이순신)将軍役の俳優チェ・スジョン(최수종)、壬辰倭乱(임진왜란:文禄・慶長の役)、そして亀甲船(거북선)。KBSが「放送の日」を迎えるにあたり、3日夜に放送した全5話のドラマ『壬辰倭乱1592(임진왜란 1592)』(視聴率9.2%、ニールセン・コリア調べ)は、すっかり飽き気味となったテーマの新たなバリエーションなのだろうか。チェ・ミンシク(최민식)が李舜臣将軍(이순신 장군)を演じた映画『バトル・オーシャン 海上決戦』(原題『鳴梁(명량)』)は2014年に観客1700万人を動員、昨年はKBSでキム・ソクフン(김석훈)が李舜臣将軍(이순신 장군)に扮した大河ドラマ『懲毖録(징비록)』が放送された。キム・ミョンミン(김명민)主演で李舜臣将軍(이순신 장군)の人間的苦悩を描いたKBSドラマ『不滅の李舜臣(불멸의 이순신)』(04-05年)は今も話題に上るが、人によっては「またか」と感じてもおかしくない状況だ。では今、なぜまた、それもKBSで李舜臣将軍(이순신 장군)を取り上げるのだろうか?この謎を解くカギは14年に訪韓した中国の習近平(시진핑)国家主席の講演にあった。習主席(시진핑)はソウル大学で「これまでの歴史で危機が発生すると、韓中両国は互いに助け合いながら共に乗り越えてきた。400年前に壬辰倭乱(임진왜란)が発生した時、両国国民は共に戦場に向かった」と述べた。KBS関係者は「このため中国中央テレビと協力して韓中合作をすることになり、今年3月に撮影をすべて終えた」と話す。