4月8日に放送開始予定の新SBS水木ドラマ『張玉貞』

2013年03月20日 17:45

張玉貞(チャン・オクチョン:장옥정)は禧嬪張氏(ヒビンチャンシ:희빈 장씨)(1659~1701)であり、張禧嬪(チャンヒビン:장 희빈)と呼ばれた。中人階級の父と奴婢の母の間に生まれ、幼い時から宮女として入内した。朝鮮王朝実録に載るほどの美貌を持ち主で、第19代王の肅宗(スクチョン:숙종)に寵愛された。 当時、「聖女」と言われた正妻の王妃仁顯王后(イニョンワンフ: 인현왕후)を陥れ、王妃の座を手に入れたので、朝鮮王朝4大悪女の一人と言われる。優しく淑やかな正妻を、あらゆる手を尽くして追い出そうとする毒々しい妾として語られてきた。ちなみに4大悪女、5大妖女とは燕山君(ヨンサングン:연산군)の後宮張緑水(チャン・ノクス:장녹수)、中宗(チュンジョン:중종)の王妃文定王后ムンジョンワンフ:문정왕후)に仕えた鄭蘭貞(チョン・ナンジョン정난정)、成宗(ソンジョン:성종)の時代に王家に連なる名門に嫁しながら多くの男と関係を持った於于同(オウドン:어우동)、光海君の時代に暗躍した金介屎(キム ゲシ:김개시、ケトン:개똥)(金尚宮)、とこの張玉貞である。しかし彼女たちは本当に悪女なのだろうか?特に張玉貞は奴婢の娘であり、貴族出身である仁顯王后と、二極対比の善悪でだけ比べるのは不自然なことである。当時の貴族階級の作りだした権力維持政策ではないかとも考えられるし、男性に都合のいい「婦徳」を身上とする貴族の娘を善と誇張するためだとも思われる。時代背景や政治状況、置かれている立場での人間的苦悩を考察すれば、「悪女」張玉貞は、本来の人間味溢れる張玉貞として見えてくる。SBS水木ドラマ『張玉貞』では愛のために何でもする、ライバルを陥れ、王妃にも何にでもなる一人の女性として描いかれている。ヒロインの張玉貞を演じるのは、RAINとの熱愛報道で話題のキム・テヒ(金泰希:김태희)である。才女キム・テヒの時代劇初挑戦の演技に注目である。

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