1404席備えた2階建て高速列車

2016年11月11日 18:15

コレール(코레일:韓国鉄道公社)と鉄道車両メーカーの現代ロテム(현대로템)、政府系シンクタンクの韓国鉄道技術研究院(한국철도기술연구원)は11日、「韓国型2階建て高速列車(한국형 2층 고속열차)」の開発に向けた共同研究に関する覚書(업무협약:MOU)を締結した。2階建て高速列車のメリットは、座席が増えることだ。1列車あたりの座席供給数は1404席と、従来の高速鉄道(KTX)車両に比べ格段に多い。KTX山川(산천、363席)の約4倍、KTX1(931席)と比べても約1.5倍だ。共同研究が終われば、韓国は時速300キロ級の2階建て高速列車(2층 고속열차)の製作技術を持つことになる。3機関はひとまず試験車両2両を製作し、2017年末までに試運転を終える計画だ。現代ロテム(현대로템)は試験車両の設計と製作、韓国鉄道技術研究院(한국철도기술연구원)は試験計測と走行安全性などの評価、コレール(코레일)は試験車両の試運転をそれぞれ担う。共同研究は1年以内に実用レベルの車両製作技術を確保することを目標とする。技術開発が終われば、製作期間を経て23年には2階建て高速列車の運行が始まる見通しだ。