韓国統一地方選の投票始まる

2014年06月04日 19:18

国統一地方選の投票が4日午前6時、全国約1万3600カ所の投票所で一斉に始まった。与党セヌリ党(새누리당)と最大野党、新政治民主連合(새정치연합)による事実上の一騎打ちとなる。投票は午後6時で締め切られ、即日開票される。午後11時ごろ大勢が判明する見通しだ。ただ、5日未明になって当選者が確定する激戦区も多いとみられる。選挙ではソウルなど主要8都市(特別・広域市)と9道、それ以外の市郡区(基礎自治体)の首長、議員、教育監(教育庁トップ)が選出される。大統領選挙から約1年半ぶりとなる全国規模の選挙は、朴槿恵(パク・クネ:박근혜)政権に対する中間評価と位置付けられる。旅客船セウォル号沈没事故(세월호 참사)への対応をめぐり、政府への批判が高まるなか、与党が勝利すれば、現政権に対する「再信任」とみなすことができる。朴大統領が進めている官僚社会と政府組織の改革にも弾みがつき、政権の求心力も強まると予想される。しかし、「政権審判」を訴えた野党が勝利を収めれば、朴政権は野党だけでなく与党からも強い反発を受けるとみられ、3年半余りの任期を残しながらレームダック(死に体)化を懸念せざるを得ない状況に追い込まれる。注目されるのはソウル市長選と首都圏の京畿道知事選、釜山市長選だ。先月末の世論調査でソウル市長選は再選を目指す新政治民主連合の朴元淳(パク・ウォンスン)候補がセヌリ党の重鎮、鄭夢準(チョン・モンジュン)候補を10ポイント以上の差でリード。京畿道知事選では、セヌリ党の改革派グループのリーダー格である南景弼(ナム・ギョンピル)候補の優位が続くなか、副首相などを務めた新政治民主連合の金振杓(キム・ジンピョ)候補が猛追している。釜山市長選ではセヌリ党事務総長などを歴任したベテラン徐秉洙(ソ・ビョンス)候補と無所属の呉巨敦(オ・ゴドン)候補が接戦を繰り広げている。


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