韓国映画「哭声」米国上映拡大

2016年06月04日 17:41

米国で公開された韓国映画「哭声(곡성)」(原題)の上映館が大幅に拡大される。米国の映画配給会社、ウェルゴUSAエンターテインメントが2日(現地時間)伝えた。先月20日にロサンゼルスで公開された「哭声(곡성)」は、3日から上映館が増え、米国のニューヨーク(뉴욕)、ワシントンDC(워싱턴 DC)、シカゴ(시카고)、サンフランシスコ(샌프란시스코)、ラスベガス(라스베이거스)、アトランタ(애틀랜타)、ボルチモア(볼티모어)、ダラス(달라스)、ヒューストン(휴스톤)、デンバー(덴버)などの都市で、カナダではトロント(토론토)やバンクーバー(밴쿠버)などの都市で上映される。「哭声(곡성)」は公開を前に米国の主なメディアから絶賛されており、ヒットの兆しを見せている。ニューヨークタイムズ(뉴욕 타임스)は2日、「観客を終始恐怖に震えさせ、心臓を凍りつかせる映画」と評した。ホラー映画が2時間以上上映されるのは異例だが、同映画は退屈ではなかったとした。ロサンゼルスタイムズは「ゆっくり燃え上がる超自然的な幻覚の世界」というタイトルの記事でナ・ホンジン(나홍진)監督の演出力を高く評価し、「ホラーの全てのものが含まれている映画」と説明した。「哭声(곡성)」は、平穏な農村で立て続けに発生した殺人事件を描いた。事件は村の外からミステリアスな男がやって来てから起き始め、村人たちは全ての事件の原因が男にあると疑う。韓国では観客動員数580万人を突破した。第69回カンヌ国際映画祭の非コンペティション部門に出品され、上映終了後に観客がスタンディングオベーションを送るなど話題になった。