韓国南部の地震 東日本大震災の影響
韓国気象庁(기상청)によると、12日午後8時32分、南東部の慶尚北道慶州市경북 경주を震源とするマグニチュード(M)5.8の地震が発生した。M5.8は韓国で観測史上最大規模。今回の地震は5年前の東日本大震災の影響とされる。専門家らは韓国で大震災が発生する可能性はほぼないとするが、このところ地震が頻発していることについて懸念を示している。韓国地質資源研究院(한국지질자원연구원)の池憲哲(チ・ホンチョル:지헌철)地震研究センター長지진센터장は「今回の地震も東日本大震災の影響で発生したとみられる」との考えを示した。「大震災のストレスを解消する過程で余震が発生している(이번에 발생한 지진은 동일본 대지진의 여파로 발생한 여진으로 보인다)」と説明。「ただ、想定以上に地震が頻発していることには当惑している(예상보다 지진이 자주 발생하는 것 같아 당황스럽다)」と述べた。同氏は今回の地震が大規模な地震につながる可能性はないと断言した。「前例がない地震ではなく、過去にも地震が発生した地域のため、特別な現象ではない」として、「これからもM5.5以下の地震は起こる可能性はあるが、大規模な地震は起こりにくい構造」と強調した。韓国・釜山大(부산대)のソン・ムン(손문)教授も今回の地震が大地震の前兆ではないと説明。「1978年に地震の観測が始まって以来、この断層で地震が発生したのは初めて(1978년 기상청의 계기지진관측 이래 이 단층대에서 지진이 발생한 것이 처음)」とした上で、「慶州には原子力発電所や核燃料処理施設もあるため、注意しなければならない(경주에는 원자력발전소도 있고 방사성폐기물 처분장도 있는 만큼 주의를 기울여야 한다)」と懸念を示した。