韓国伝統食で大腸がんリスク減少
2016年07月04日 19:23
韓国の国立がんセンター(국립암센터)の金廷善(キム・ジョンソン:김정선)博士の研究チームが14日、大腸がん患者(대장암 환자)923人と一般人1846人を対象に日常の食習慣と大腸がん(대장암)にかかるリスクの相関性を比較し、分析した結果を発表した。これによると、韓国伝統食(한국 전통식)には大腸がん(대장암)のリスクを減らす効果があることが分かった。研究チームは、対象者に普段食べている食品106品目を選んでもらい、これら食材を33の食品群に分類した。さらに、食品群を韓国伝統食(한국 전통식)、赤肉・加工肉・炭水化物などを含む洋食、果物・牛乳・乳製品を含む健康食(건강식)の三つの類型に分け、対象者がどの類型の食品をどれだけ摂取したかによる大腸がん(대장암)の発症リスクを分析した。韓国伝統食(한국 전통식)と健康食(건강식)を多く摂取したグループは、そうでないグループに比べ発症リスクが60%以上減少した。一方、洋食を多く摂取したグループはそうでないグループに比べ発症リスクが2倍以上高まることが明らかになった。金博士は「大腸がん(대장암)リスクを高める洋食には手軽に食べられるハンバーガー、ピザ、パンなどの高炭水化物食や加工肉のような食品が多く含まれている。忙しい現代人の食習慣の変化が反映されているが、大腸がん(대장암)予防のためには食習慣の改善が必要だ」と指摘した。韓国伝統食(한국 전통식)と健康食(건강식)が大腸がん(대장암)のリスクを下げる理由については追加の研究が必要だが、さまざまな食品群をバランスよく摂取することが重要だとの見方を示した。