韓国よりも日本に好感 東南アジア
東南アジアの人々は、韓国文化と日本文化に対しほぼ同じくらい好感を持っているが、国家イメージの面では韓国よりも日本の方に良好な印象を抱いていることが調査で分かった。漢陽大学(한양대학교)のハン・チュンミン(한충민)教授は25日、ソウルプレスセンター(서울 프레스센터)で行われた「韓流未来戦略研究フォーラム(한류미래전략연구포럼)」の基調発表で「東南アジア5カ国の人々を対象とした韓中日3カ国の文化や国に対する好感度を調査したところ、韓国は中国よりも高く評価されたが、日本に比べると低いことが分かった」と述べた。ハン教授はシンガポール・マレーシア・タイ・ベトナム・インドネシアの5カ国で各200人、合計1000人を対象にして韓中日3カ国の文化や国に対する好感度を調査した。その結果、韓国文化に対する東南アジア5カ国の人々の評価は7点満点中4.94点だった。これは中国(4.87)よりも高いが、日本(4.95)よりもわずかに低い数字だ。ハン教授は「東南アジアでの韓国文化に対する好感度はテレビドラマやK-POPといった韓流ブームにより大幅に高まったが、長年にわたり伝統文化を広く紹介してきた日本を超えるには至っていない」と説明した。国家イメージについては「まだまだ先は長い」といったところだ。韓国に対する東南アジア5カ国の国家イメージ評価は5.55で、中国(4.65)よりは上だが日本(6.02)よりは低かった。ハン教授は「韓流は主に女性や学生に人気があるが、中高年層にはあまりなじみがない。中高年層は韓国よりも各方面で成功を成し遂げた日本の方を今も高く評価しており、これが国家イメージ好感度の差につながっているものと見られる」と分析した。