韓国の危険な対日認識に警鐘
2014年09月09日 19:02
ユ・ミンホ(유민호)著『日本の内面の風景(일본의 내면의 풍경)』(サルリム社:살림)
日本の少数エリート養成所「松下政経塾(마쓰시타정경숙)」で学んだ著者は、日本の「ソフトパワー(소프트 파워)」の見本として、東京・銀座の三越デパート地下にあるワインバーを挙げる。ワインでぎっしりの小さな売り場、ほんのわずかな無駄も許さないサービススペース、厳選された製品、世界の製品に詳しい従業員、安い価格、迅速・親切なサービス…。ソウルで、こういう場所をすぐ思い浮かべられるだろうか。「日本は落ち目」「韓国は日本をとっくに追い抜いた」というような認識は危険極まりない、と本書は語る。「韓国人は、日本人が韓国を理解しているほどには日本のことを知らない」と指摘する。日本の「ハードパワー」はもたついてしまったが、その間にソフトパワー(소프트 파워)は周到綿密に勢力を拡大した。また日本は、安倍首相(아베 총리)のような政治家数人だけが動かしている国ではない。無言の「衆知」が示す方向に従って一糸乱れずに動き、一度それが始まってしまうと「おしまい」だという。324ページ、1万5000ウォン(約1550円)。