韓国の仏像判決
2017年01月27日 17:15
対馬(쓰시마)の寺で盗まれて韓国に持ち込まれた仏像を忠清南道瑞山(ソサン:서산)の浮石寺(ブソクサ:부석사)に引き渡すよう命じる韓国裁判所の判決が出たことに関連し、日本・韓国メディアは日韓関係に悪影響を及ぼすと予想した。韓国の聯合ニュースは26日、「最近悪化している韓日関係にもう一つの変数になるとみられる」とし「少女像葛藤、独島(독도:ドクト、日本名・竹島)をめぐる葛藤に続いてもう一つの荷物が生じた」と伝えた。朝日新聞もこの日、「浮石寺への引き渡しが命じられたことで日韓関係がさらに悪化するのは避けられなくなった(부석사 인도 판결로 한일 관계가 악화하는 것은 피할 수 없게 됐다)」と伝え、毎日新聞も「日本政府は対馬市の観音寺への早期返還を継続して働きかけており、判決を受けて韓国政府が控訴せずに浮石寺に引き渡せば、日韓関係をさらに悪化させる要因になりそうだ」と報じた。大田地裁대전지법はこの日の判決で「現在文化財庁が保管中の仏像に対する現場検証などを通じて、仏像は浮石寺の所有と十分に認められると推定される(현재 문화재청에서 보관 중인 불상에 대한 현장 검증 등을 통해 불상이 부석사 소유로 넉넉히 인정된다고 추정된다)」と明らかにした。続いて「歴史・宗教的価値を考慮すると、仏像の占有者は原告である浮石寺に引き渡す義務がある(역사·종교적 가치를 고려할 때 불상 점유자는 원고인 부석사에 인도할 의무가 있다)」とし、浮石寺(부석사)が韓国政府を相手に提起した観世音菩薩坐像(관음보살좌상)引き渡しを求める訴訟で時効を無視して原告の請求を受け入れた。