雲峴宮の嘉礼行事

2013年03月26日 18:41

皆さんは雲峴宮(ウンヒョングン)の名を聞いたことがあるだろうか?ソウル特別市鍾路区雲泥洞にある雲峴宮(ウンヒョングン)は、朝鮮王朝第26代王である高宗が12歳まで暮らしていた潜邸で、興宣大院君李昰應(イ・ハウン)の私邸でもあり、韓国近代史の遺跡の中でも大院君の政治活動の拠点として由緒のある所である。 大院君の執権以降、王道政治への改革を断行した場所だ。大院君が権力から下野した後も、引き続き政治的な影響力を行使した所である。韓日併合の後、日帝は1912年、土地調査を実施し、大韓帝国皇室の財産を没収して国有化し、李王職長官に雲峴宮の管理をさせた。しかし、実際の雲峴宮の維持・管理は、所有権と関係なく二老堂の婦女たちに任せられ続けていた。雲峴宮の所有権が再び大院君の子孫に渡ったのは1948年で、米軍政庁の公文によるものであった。しかしその後、雲峴宮を維持・管理する上で様々な困難が生じ、1991年に大院君の子孫が譲渡の意思を明らかにしたことからソウル市が購入することになり、1993年12月から補修工事を始め、現在の姿に整備されたものである。建物は簡素な外観ですが保存状態がよく、同時代における上流階級の住居様式がそのまま残されている。 宮内では、毎年4月・9月の高宗と明成皇后(ミョンソンファンフ)の王室結婚式の再現行事「嘉礼(ガレ)」や国楽公演など伝統行事が行われ、市民や観光客が気軽に歴史文化に触れられる場所として親しまれている。今年の春の嘉礼は4月20日(土)14時から。春の暖かな空の下に映える華麗な伝統行事を一度見てみてはいかがだろうか?