陸のセウォル号 牙山の傾斜建物

2014年05月14日 19:40

忠清南道牙山市(충남 아산시:チュンチョンナムド・アサンシ)で竣工間近のオフィステル(오피스텔:事務所兼住居建物)が突如として横に20度傾斜した理由は、設計に従わない基礎・基盤の手抜き工事が原因であることが明らかになった。牙山警察署(아산경찰서)は12日、「設計では基礎を頑丈にするために太さ40センチの鉄柱(쇠기둥)69本を打ち込むことになっていたが、実際はこれより10本少なく施工を行ったという陳述を確保した」と明らかにした。警察はまた、設計図では厚さ1メートルのコンクリート基盤(콘크리트 기반)を積むことになっていたが、60センチしか設置しなかった事実を現場調査で確認した。牙山警察署のナム・ユナク(남윤학)捜査課長は「建築費を抑えようと資材を設計通りに使わなかったものと見られる」と話した。これに伴い、警察は施工建設会社(시공 건설사)であるインソク(인석)DNCを建築法違反の容疑で司法処理する方針だ。インソク(인석)DNC代表と現場所長は行方をくらました状態だ。警察は設計通りの工事が行われたか点検する監理会社(감리업체)「ドゥリ建築事務所(두리건축사무소)」も司法処理の対象としている。また建築主が費用を抑えるために鉄柱(쇠기둥)やコンクリート(콘크리트)を設計より少なく使うよう指示をした可能性についても調査している。傾斜したオフィステル(오피스텔)は牙山市屯浦面(아산시 둔포면)において建設中で、今月末に竣工予定だった。7階建て2棟の建物のうち、1棟が今月11日午前8時ごろ突然傾いた。牙山市(아산시)は今月17日に傾いた建物を撤去する予定だ。