釜山国際映画祭が開幕 12日まで

2013年10月06日 23:11

第18回釜山国際映画祭が3日、韓国・釜山で開幕し、12日まで開催される。開幕式は3日午後7時、映画祭専用館「映画の殿堂(영화의 전당)」の野外ステージで、韓国の女優カン・スヨン(강수연)と香港の俳優アーロン・クォック(궈푸청)の司会で始まった。俳優のパク・チュンフン(박중훈)やハ・ジウォン(하지원)、ハン・ヒョジュ(한효주)、キム・ヒョジン(김효진)ら、映画関係者200人あまりがレッドカーペットに登場、映画祭組織委員長の許南植(ホ・ナムシク허남식)釜山市長が開幕を宣言した。オープニング作品として、ブータンの高僧でもあるケンツェ・ノルブ(켄체 노르)監督の「Vara:A Blessing」(原題)が上映された。今年は70カ国・地域の301作品が招かれた。映画の殿堂をはじめ釜山市内の7カ所の映画館で上映される。クロージング作品は韓国のキム・ドンヒョン(김동현)監督の「晩餐(만찬)」が選ばれている。コンペティション部門「ニューカレンツ」の審査員長は、イランのラフシャーン・バニー・エッテマード監督が務める。「韓国映画回顧展」はイム・グォンテク(임권택)監督を取り上げ、「曼荼羅」(1981年)をはじめ70を超えるイム監督の作品を上映する。また、特別企画プログラムとして、中央アジアおよびアイルランド特別展、2月に交通事故のため死去したパク・チョルス(박철수)監督の追慕展も開かれる。海外からは今年のベネチア国際映画祭で「サクロ・グラ」が最高賞の金獅子賞に輝いたイタリアのジャンフランコ・ロージ監督、女優賞を受賞したイタリアのベテラン女優エレナ・コッタら、多数の監督や役者が出席する。日本の是枝裕和監督と黒沢清監督も訪れる予定。映像コンテンツを扱う「アジアプロジェクトマーケット」では、過去最多の249作品が取引される。