金第1書記の「新年の辞」

2016年01月02日 21:45

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン:김정은)第1書記(제1위원장)は1日、今年の施政方針に当たる「新年の辞신년사」で、「平和と統一を望む人なら誰とでも向き合い民族問題、統一問題を虚心坦懐に議論する(진실로 민족의 화해와 단합, 평화와 통일을 바라는 사람이라면 누구와도 마주앉아 민족문제, 통일문제를 허심탄회하게 논의할 것)」と、南北対話への意思を示した。また、自由統一の新時代を切り開くべきとし、韓国に2000年の6・15共同宣言(6·15공동선언、南北共同宣言)と2007年の10・4宣言(10·4선언、南北首脳宣言)の履行を促した。5月初めに1980年以来となる朝鮮労働党大会が開催されることについても言及し、「第7回党大会を勝利者の大会、栄光の大会として輝かせるべき」と呼びかけた。経済再建問題については、電力、石炭、金属工業、鉄道運輸部門に力を入れ、経済発展と人民の生活向上における新しい転換をもたらすべきだと訴えた。金第1書記が「新年の辞(신년사)」を発表するのは4年連続。今年は核について、直接言及しなかった。