金正恩氏の母方一族の墓地 韓国済州に

2014年01月28日 17:55
 

 

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン:김정은)第1書記の母親、故高英姫(コ・ヨンヒ:고영희)氏の父親など母方の一族の家族墓地が韓国・済州島に所在し、一家の故郷が済州市朝天邑(제주시 조천읍であることが確認された。28日、済州市奉蓋洞제주시 봉개동にある家族墓地現場。ここには金第1書記の外祖父(高英姫氏の父親)にあたる高京沢(コ・ギョンテク:고경택19131999)氏の「偽墓(헛묘遺体が埋葬されていない墓)」や曽祖父の高永玉(コ・ヨンオク:고영옥)氏の墓など計13基の平葬墓(평장 1基の封墳(봉분土を盛り上げて作られる韓国式の墓)があった。墓地の前には高さ約2メートルの碑石비석が立てられている。この碑石(비석には、19903月にこの墓地が作られたとの内容や造成の背景、ここに埋葬された一族の名前などが刻まれている。高京沢氏の墓には、「1913年に生まれ1929年に日本に渡った。1999年に亡くなりボンアルム(봉아름奉蓋洞の地元での呼び方)に永眠。事情により偽塚を作る」と記されている。父親・高永玉氏の名前と息子5人の名前も併記されている。しかし、高英姫氏と妹・英淑(ヨンスク:고영숙)氏の名前は家族墓地には見当たらなかった。一方、正恩氏の母方の一家は済州市朝天邑出身であることが確認された。済州高氏の族譜(家系に関する記録)には、高京沢氏は1913814日に生まれ清州韓氏の女性と結婚し息子5人を生んだと書かれている。朝天邑の村で長く暮らしてきた男性(79)は「幼い時、高京沢氏の兄と父親にも会ったことがある。あの家族はこの町に暮らしていた」と伝えた。高英姫氏は日本で生まれ、1960年代に在日朝鮮人の帰還事業で北朝鮮入りした。万寿台芸術団の舞踊家だった1970年代半ばから正恩氏の父親・故金正日(キム・ジョンイル:김정일)総書記と同棲し、2004年にがんで死亡するまで金総書記と暮らした。