谷川俊太郎・申庚林が詩の共作作品集 韓日同時出版

2015年03月17日 18:45

韓国の詩人、申庚林(シン・ギョンニム:신경림)氏と谷川俊太郎(다니카와 순타로)氏による対詩が収められた作品集「酔うために飲むのではないからマッコリはゆっくり味わう(みんな星になってわが身に入ってきた:모든 별이 되어 내 몸에 들어왔다)」が韓日で同時出版された。対詩とは2人で作る詩のことで、申氏と谷川氏は電子メールをやりとりしながら詩を作った。両氏は2012年に日本で翻訳出版された申氏の詩選集「ラクダに乗って(낙타)」の出版記念会で出会い、その後、韓国でも対談を行った。国境を越えた友情について語る2人の詩作は世界の闇と苦難を経て、童心の世界に達して終わる。同書には対詩24編のほか、韓国と日本で行われた対談、代表作品、子ども時代を書いたエッセーなどが収められている。日本では出版社「クオン」より出版される。