親日派は韓国の為になる

2014年01月27日 18:51
 

 

金九(キム・グ:김구)先生の言葉に「隣国をよく知る親日派は多いほど良い。いなければ作らなければならない。私は反民族的親日派を嫌うだけだ」がある。この発言を直接聞いたという在日史学者の崔書勉(チェ・ソミョン:최서면)先生の証言だ。日本は単純な国家ではない。朝鮮半島問題を複雑化させる秘密兵器も持っている。日朝国交正常化カードだ。秘密接触は依然として現在進行形だ。今はモンゴル(몽골が中間で架け橋となっている。モンゴルは相撲の横綱を10年余り占めるほど日本と心情的に近い。北朝鮮とはモンゴル大統領が金正恩(キム・ジョンウン:김정은)体制発足後、海外の首脳で初めて平壌(ピョンヤン:평양)を訪れるほどの蜜月ぶりだ。昨年3月の安倍首相のモンゴル訪問と9月のモンゴル大統領の日本答礼訪問も普通ではない三角外交だ。東京の政界で日本人拉致問題と日朝国交正常化交渉はとても魅力的なカードだ。小泉元首相は2002年と2004年の2度の北朝鮮訪問のたびに支持率が10ポイントほど上昇した。安倍首相もこの2つの事案と縁が深い。拉致問題に強硬な対応を求め政界のヒーローに浮上して次期首相の座を手にした。彼は小泉氏の北朝鮮訪問にも同行した。国交正常化のカードは北朝鮮にとっても魅力的な金脈だ。植民地賠償金だけでも200億~300億ドルと推算される。この18年間に韓国が北朝鮮に支援した規模の10倍だ。最近日本の動きが北東アジアでは変わりつつあるが、韓国は感情的に「日本右傾化=帝国主義(일본 우경화=제국주의」という方程式的判断に捕らわれ過ぎているのかもしれない。日本はイラクに自衛隊500人余りを派遣した時に、憲法第9条の解釈と自衛隊法に縛られ自分たちの防御さえできない国である。かろうじて近くのオランダ軍の保護を受けた。日本の右傾化を誇張して解釈する必要はない。独島(ドクト:독도、竹島)問題も同じだ。一部の人々は軍隊を駐留させようと大騒ぎだが、警察でも十分に治安が維持される平和な実質的韓国領土にあえて軍隊を送り紛争地域という印象を与える必要はない。安倍首相や政府要人の行動は多分に国内政治用である。日本の相手は韓国ではなく中国という事実は公然の秘密である。安倍首相の日韓首脳会談への求愛をいつまでも拒絶する必要はない。朴槿恵(パク・クネ:박근혜)大統領がむしろ奇襲的に応じるのも一つの手である。無駄に経済報復(경제보복や厭韓感情(염한정서を刺激するのは自害行為と変わらない。朴正熙(パク・チョンヒ:박정희)元大統領は、「評価は後世の歴史家に任せ必ず国交正常化をしなければならない」と話した。当時反対デモの先頭に立った李明博(イ・ミョンバク:이명박)前大統領も晩年には完全に変わった。日韓軍事情報保護協定·일군사정보보호협정までみたこれが現実だ。いつになく感情を抑え落ち着いて日韓関係を整理しなければならない時だ。より多くの冷徹な親日派を求めた金九先生(김구 선생の言葉をもう一度かみしめてみればいいのではないだろうか。