盗まれた仏像は統一新羅から贈られた

2014年11月27日 18:23

韓国人窃盗団による対馬の仏像窃盗事件(불상 절도 사건)をめぐり、被害を受けた梅林寺(바이린지)の住職は「盗まれた仏像は9世紀前後に統一新羅から贈られたもの(도난당한 불상은 9세기 전후 통일신라로부터 선물받은 것)」と主張した。今回、韓国人窃盗団が盗んだ仏像は、統一新羅時代に銅で制作された高さ10.6セン탄생불チの「誕生仏(탄생불)」で、現在は対馬市の有形文化財(쓰시마시 유형문화재)に指定されている。梅林寺(바이린지)の住職、春田勇禅さん(58)はこの日、本紙の取材に対し「誕生仏は9世紀に統一新羅から贈られたもので、その後1000年以上にわたりずっと梅林寺に保管されていた(탄생불은 9세기 통일신라가 건넨 선물로 1000년 넘게 줄곧 바이린지에 보관됐다)」と語った。誕生仏(탄생불)は日本が略奪した文化財ではなく、正当な形で対馬に持ち込まれた仏像というわけだ。春田さんはこの事実を証明できる文書については「今は存在していないと聞いている(지금 존재하지 않는 것으로 안다)」と話した。事件は24日に発生。対馬市美津島町の梅林寺から誕生仏(탄생불)と大般若経の経典300冊以上を盗んだ疑いで、70歳の男ら韓国人5人が現地の警察に逮捕された。春田さんは窃盗団について「越えてはいけない線を越えてしまった(넘지 말아야 할 선을 넘었다)」と話した。「誕生仏は両国の友好の歴史が込められた文化財であり、決して価値を金に換算できるものではないため、誰にも渡さなかった(탄생불은 양국 우호의 역사를 고스란히 담은 문화재로 돈으로 값을 매길 수 없다고 판단해 팔지 않았다)」というわけだ。春田さんは「誕生仏はこれまで妻と共に管理し、観光客に公開していたが、今後は仏像が戻ってきても一般公開は難しいと思う(탄생불을 아내와 함께 관리하면서 관광객들에게 공개해왔다. 탄생불을 되찾아도 앞으로 전시하기는 어려울 것 같다)」と語った。