琉球王国の宝物特別展、ソウルで開催

2014年12月05日 17:32

沖縄にかつて、琉球(류큐)という独立王国が存在した。15世紀に成立し、1879年に日本に強制的に併合されるまで、海上の中継貿易で栄えた。琉球王国(류큐 왕국)は朝鮮、中国、日本の影響を受け、文学や芸術などさまざまな分野で独特の文化を花咲かせた。国立古宮博物館(국립고궁박물관:ソウル市鍾路区)が9日から来年2月8日まで、琉球(류큐)の歴史と文化を紹介する特別展「琉球王国の宝物(류큐 왕국의 보물)」を開催する。日本の国宝33点と重要文化財6点を含む琉球王国(류큐 왕국)の文化財200点余りが展示される。王室を象徴する王冠や王室の服飾品、儀礼用の器、漆器など琉球王国(류큐 왕국)を治めた尚氏王家(쇼씨 왕가)の文化財、朝鮮(조선)の影響を受けた陶磁器、書籍や絵画、伝統楽器などを見ることができる。沖縄県の那覇市歴史博物館(나하시역사박물관)、沖縄県立博物館(오키나와현립박물관)・美術館、東京国立博物館、九州国立博物館の所蔵品だ。最も目を引く展示品は、琉球王国の王冠(류쿠 왕국 왕관)だ。18世紀に製作されたもので、かんざしが付いている。国王が国の儀式で着用した。また、国王が中国からの冊封使(책봉사)を迎えるときや元旦などの公式行事で着用した服飾品、琉球(류큐)の伝統技法で染められた、赤地に竜と火炎宝珠の模様の入った王家の衣装も展示される。王冠と服飾品は日本の国宝で、開幕後2週間限定で公開される。このほか、琉球(류큐)を代表する工芸品の漆器をはじめ、陶磁器や絵画、楽器、日用品も展示される。沖縄で出土した13-14世紀の高麗瓦、朝鮮(조선)で作成された琉球(류큐)の地図や関連書籍など、朝鮮(조선)との関係をうかがい知ることのできる文化財も目を引く。