漢字文化圏の日本の旧正月
2015年01月03日 18:48
1日、日本各地の神社は大勢の参拝客で賑わいを見せた。元日に神社を参拝して福を祈願する「初詣(하쓰모데)」という風習だ。ほとんど全ての職場で3日間の休暇が与えられ、長いところでは8-9日間休むケースもある。家庭では魚、エビ、豆など幾つかの材料で作った「お節料理(오세치 요리)」を重箱に詰め、連休中はずっとそれを食べる。郵便局(우체국)には、年賀状(연하장)が山のように押し寄せる。日本では、このように太陽暦の正月に休みを取り、旧正月は別に祝うことはない。旧正月のことを、中国では「春節(춘절)」、韓国では「節日(설날)」と呼び、いずれも最大の名節とみなしているのとは異なる。日本は、漢字文化圏の国の中では唯一、「月」の流れには従わない国なのだ。もともとは日本も陰暦で正月を祝っていた。しかし明治維新(메이지 유신)を境に変化を迎えた。1872年、明治政府(메이지 정부)は近代化を名目として西洋式の太陽暦を採択し、陰暦の名節に休むことを禁じた。そのかわりに太陽暦の元日を名節にした。国民の時間の観念を西欧式に変えるため、1年の始まりを太陽暦で祝うようにしたわけだ。太陽暦の元日が定着するまで数十年掛かったものの、明治政府(메이지 정부)は太陽暦を使用し続けた。日本がほかの漢字文化圏の国々よりも早く農業経済社会から抜け出し、近代化を実現していく中で、陰暦の概念はほぼ姿を消した。