消えた安重根の公判記録

2013年03月25日 20:09

明日26日で没後103周年を迎える安重根(アン・ジュングン:안중근)の公判記録のうち、3分の2以上を日本が隠していたことが分かった。隠された記録の中には、死刑執行報告書も含まれていた。韓国国史編纂委員会の李泰鎮(イ・テジン:이태진)委員長は「現存する旅順の裁判所の安重根に関する公判記録は、計173件のうち55件しか公開されていない」と発表した。安重根は1909年10月26日にハルビン駅で伊藤博文・初代韓国統監を暗殺した後、日本の関東都督府に旅順に連行され、裁判を受けて死刑となった。日本が隠した記録の中には①伊藤博文の秘書官、主治医等、暗殺現場にいた伊藤博文の随行員の調書②安重根の背後組織に関する調査資料③勾留状・送致書・回答書など公判進行に関する文献④『安重根伝』など安重根自身に関する資料⑤死刑執行報告書等が含まれていた。李委員長は118件の文書を消えた理由について「日本政府が英雄視されている伊藤博文の最期に関する証言を隠し、安重根の背後にあった「大韓義軍」の存在を抹消することで、個人的な暗殺にすり替えようとしたものだ」と語った。