死者への願い込めた「金銅飾履」出土

2014年10月24日 17:25

5世紀百済(백제)の金属工芸の高い芸術境地を見せる金銅履物(금동 신발)がほぼ完全な状態で出土した。全羅南道羅州伏岩里(전남 나주시 다시면 복암리)の丁村古墳(정촌 고분)の石部屋の墓から出たこの遺物は、金銅飾履(금동식리)と呼ばれる古代の副葬品だ。特に足の甲の先端部分には、取り外し可能な龍頭装飾がつけられていて学界から非常に大きな関心を集めている。死者の魂が空に登っていけるように祈った当代人の心を垣間見ることのできる象徴だ。履物の大きさは長さ32セン、高さ9センチで、足首部位に2センチ幅の金銅板が重ねられている。靴底には現代のサッカーシューズにも見られるような頑丈で美しいスパイクのようなものが打ち込まれている。