歴史を忘れた民族に未来はない
2013年07月30日 23:11
「歴史を忘れた民族に未来はない。(역사를 잊은 민족에게 미래는 없다)」これは韓国の独立運動家,歴史学者・丹齋シン・チェホ(申采浩)先生(1880‐1936)の言葉である。李朝の最高学府成均館に学んだ後,大韓毎日申報の主筆となり論説や「李舜臣伝」などの著作で愛国啓蒙運動を行い,新民会に加入した。日韓併合後ウラジオストクを経て中国に亡命,上海,北京などで独立運動に参加する一方,満州に残る朝鮮史跡を調査しながら朝鮮古代史を研究した。1919年大韓民国臨時政府に加わったが、のち脱退し、23年義烈団の依頼で「朝鮮革命宣言」を執筆,28年には無政府主義者団体に加わった。歴史学者でもある申采浩先生は憂国の情をこの言葉に表し、植民地支配を受けている民族に警鐘を鳴らした。28日に行われたサッカー東アジア・カップ日韓戦で、申采浩先生のこの言葉が横断幕として掲げられた。韓国民に対する警鐘なのか、日本に対する反感なのかは掲載者に聞かなければわからないが、政府までも巻き込んでサッカー以上に燃えている。韓国では旭日旗の掲載が国を挙げての大問題になっているが、両国とも自尊心のために国益やアジア益を喪失している。不毛な応酬合戦にそろそろ終止符を打つべきだ。