朴大統領退陣求める10週連続集会 保守団体は「弾劾反対」
2016年12月31日 23:37
韓国の朴槿恵(パク・クネ:박근혜)大統領の即刻退陣などを求める集会が31日、ソウル中心部で開かれた。集会は国政介入疑惑が浮上してから10週連続。集会の主催者で、約1500の市民団体でつくる「朴槿恵政権退陣非常国民行動(박근혜 대통령 퇴진 비상국민행동)退陣行動)」はこの日午後7時から光化門広場で「第10回目の行動」集会を開催。朴大統領の即刻退陣などを求めた。退陣行動は午後9時20分現在で100万人が参加したと説明した。警察は約6万人としている。団体側はまた、ソウル中心部で開かれた一連の集会の累計参加者数がこの日で1000万人を超えたと発表した。集会参加者たちは青瓦台(大統領府)や首相公邸、憲法裁に向かって行進してから、鍾路の普信閣で行われるイベント「除夜の鐘突き」に参加する予定。主催側は「朴大統領退陣に向け、来年も集会を続ける」と話した。一方、朴大統領を支持する組織も「弾劾反対」などを求める集会を開催した。約50の保守団体でつくる「大統領弾劾棄却のための国民総決起運動本部」はソウル市内で弾劾反対の集会を開き、朴大統領の弾劾訴追を棄却するよう求めた。警察当局はソウル都心に警察官ら約1万8400人を配備し、両集会の参加者の衝突防止や安全管理にあたった。