朴大統領弟 聴取のため地検出頭

2014年12月15日 19:02

韓国の朴槿恵(パク・クネ:박근혜)大統領の元側近で「陰の実力者」と呼ばれるチョン・ユンフェ(정윤회)氏が政府高官人事に介入したとする青瓦台(大統領府)の内部文書が流出した問題で、朴大統領の実弟、志晩(ジマン:지만지만)氏が15日午後、参考人として事情聴取を受けるためソウル中央地検(서울중앙지검)に出頭した。志晩氏は報道陣から心境を問われると「知っている事実をその通りに話す(알고 있는 사실대로 얘기하겠다)」と答えた。韓国紙・世界日報(세계일보)はこのほど、5月に志晩氏(지만씨)に接触し青瓦台公職紀綱秘書官室(청와대 공직기강비서관실)の文書約100枚を渡したところ、志晩氏(지만씨)が青瓦台内部に深刻なセキュリティー問題が生じていると懸念し青瓦台にこれを知らせたと報じた。この文書は、志晩氏(지만씨)と夫人ら家族、関係者の動向に関する内容がほとんどだったとされる。志晩氏(지만씨)は青瓦台のチョン・ホソン第1付属室秘書官に同文書を渡したと主張しているが、同秘書官らは受け取っていないとしている。検察は志晩氏(지만씨)に対し、世界日報記者に会ったいきさつや、同記者から渡された文書をどのような形で誰に渡したかを確認する方針。その際に青瓦台と情報機関の国家情報院がどのような措置を取ったかなども調べる。一方、青瓦台は、元公職紀綱秘書官が主導する秘密会合「7人会(7인회)」が文書を作成し、流出したとする内部監察の結果を検察に提出済みだ。検察は7人会(7인회)と志晩氏(지만씨)の関係を確認する計画だ。7人会(7인회)のメンバーとされる人物はいずれも志晩氏(지만씨지만)と面識があるが、7人会(7인회)の存在は否定している。検察はまた、チョン氏が志晩氏(지만씨)を尾行させたという時事ジャーナルの報道に関しても事実関係を確認する。