朴大統領は原則と正道を重要視する

2013年06月16日 22:25

韓国の朴槿恵(パク・クネ:박근혜)大統領は14日、国家有功者や愛国心の醸成に貢献した人など240人を青瓦台(청와대:大統領府)に招いた昼食会で、「国内外的に解決すべき問題が山積しているが、原則を持って正道を進めば全てがうまくいくと信じている」と述べた。自らの持論である「原則(원칙)」と「正道(정도)」をあらためて強調したのは、先の南北当局者会談の交渉で、原則に従い首席代表のレベルを合わせるよう譲らなかったことの延長線上にあるようだ。南北当局者会談はソウルで12~13日に予定されていたが、韓国が北朝鮮側首席代表の格に合わせて次官を代表としたことに北朝鮮が不満を示し、中止となった。朴大統領はまた、顕忠日(현충일:国を守るため犠牲になった人々を追悼する日)の今月6日にソウルの中央報勲病院( 중앙보훈병원を訪れたことに言及し、「祖国のために献身した方々が長く病と闘っておられて心が痛んだ。今の韓国をつくるために犠牲になり、献身した方々を国が必ず守っていく」と述べた。朴槿恵大統領の信条はこの「原則」と「正道」であるが、それゆえ、現日本政府の歴史認識を許せず、「過去の謝罪」という「原則」と「正道」を通さずして日本との未来志向的な対話に踏み込むことができなのである。中国はこの朴槿恵大統領の信条をうまく利用しており、日本はあまりにも無視しすぎているので、それが現中韓関係、日韓関係に正直に出ているのである。