朴大統領 日本との首脳会談は否定せず

2014年01月06日 18:34

韓国の朴槿恵(パク・クネ:박근혜)大統領は6日午前、青瓦台(청와대)で新年会見を開き、独島領有権問題や歴史認識、安倍晋三首相の靖国神社参拝などで急速に悪化した対日関係について意見を述べた。朴大統領は安倍首相との首脳会談開催を否定せず、両国関係にプラスになる結果を出すためには事前に十分な準備が必要だ(양국 관계 발전에 도움되는 결과를 가져올 충분한 준비가 돼 있어야 한다)と指摘し、歴史認識などをめぐる日本の根本的な態度変化を重ねて求めた。朴大統領は会見で「日本は北東アジアの平和と繁栄を切り開いていくうえで重要な隣国(일본은 동북아의 평화와 번영을 함께 열어갈 중요한 이웃나라)と思っている。新政権発足当時から日韓関係の発展を望んできた」として、地域の安全保障、北朝鮮核問題への対応などで日本が担う役割の重要性を強調した。ただ、「両国間の信頼の礎となる正しい歴史認識について誠意ある姿勢を示してくれることを強調してきた」と表明し、日本の指導者の誤った歴史認識が両国関係の発展を阻害していると指摘した。特に、植民地支配と侵略を認め反省と謝罪を表明した「村山談話(무라야마 담화)」と旧日本軍の慰安婦の強制性を認めた「河野談話고노 담화」に言及し、「これを否定する言動があり、両国の協力環境を壊す状況がつくられている(그것을 부정하는 언행이 나오니까 이것이 양국관계 협력의 환경을 자꾸 깨는 상황을 만들어 가고 있다)」と述べた。両国関係が急速に悪化した原因は、安倍首相の靖国参拝など日本の政治指導者による「歴史認識への挑発」があることを強調した発言と分析できる。