朝鮮時代の木版 世界記憶遺産登録候補に
2014年02月12日 18:52
韓国国学振興院(한국국학진흥원)は12日、朝鮮王朝時代に嶺南地方(영남지방)で活躍した儒学者の著述を印刷するための木版「儒教冊版(유교책판)」6万4226枚が国連教育科学文化機関(ユネスコ:유네스코)の世界記憶遺産登録候補(세계기록유산 등재 후보)に決定したと発表した。韓国文化財委員会(문화재위원회)の世界遺産分科会議(세계유산분과회의)は同日午前に会議を開き、「儒教冊版」を2015年度の登録候補として最終決定した。これを受け、韓国文化財庁(문화재청)などは来月末に正式申請書をユネスコ世界記憶遺産委員会(세계기록유산위원회)に発送する。同委員会は来年6月ごろに開かれる世界記憶遺産国際諮問委員会(세계기록유산 국제자문위원회의)の審査を経て、登録の可否を最終決定する。韓国国学振興院木版研究所(한국국학진흥원 목판연구소)の研究員は「朝鮮の『儒教冊版(유교책판)』は時代や居住地が異なる著者が製作した点や、『道徳的人間の完成(도덕적 인간의 완성)』という一つの主題で叙述された点、またその内容が次第に発展する過程をみせているという点で非常に独特の特徴を持っている」と説明した。