昌徳宮の仁政殿 内部を開放

2013年04月05日 18:30

ソウル臥龍洞(ワリョンドン:와룡동)に位置する昌徳宮(チャンドックン:창덕궁)の仁政殿を(インジョンジョン: 인정전)訪れた市民や旅行者が解説者から説明を聞いて内部を見学することができる。昌徳宮は正宮である景福宮 (キョンボックン:경복궁)に対する離宮として創建された。現在の韓国宮殿の内、最も創建時の面影を残している宮殿であり、日本の梨本宮家から嫁ぎ、大韓帝国最後の皇太子李垠の皇太子妃となった李方子(まさこ)もこの宮殿に居住した。正門にあたる敦化門(トヌァムン:돈화문)は大韓民国最古の門といわれる。また、敦化門をくぐった先にある錦川橋は大韓民国最古の橋とされる。儀式の執り行われた正殿の仁政殿、国王が執務をしていた宣政殿(ソンジョンジョン:선정전)、王と王妃の寝殿だった大造殿(デジョジョン: 대조전)など13棟の木造建築が現存している。ユネスコ世界文化遺産に指定された昌徳宮の正殿で国宝第225号である仁政殿は、文化財保護のために出入りが統制されている。 見学は、10月31日まで毎週木・金・土曜日の1日4回、解説者の案内を受けながら観覧することができる。開放時間は午前11時、11時30分、午後2時、2時30分。毎回先着順に50人が20分間観覧できるとのことである。