日本の地方空港 日韓路線の維持困難

2014年03月31日 19:25

北九州空港(기타큐슈 공항)の国際線出発・到着を知らせる案内板には今、何も表示されない。この空港で唯一の国際線・釜山路線の運航が30日から休止されているからだ。政府・自治体が1000億円を投じて2006年に開港した北九州空港は、「国内線用」という汚名をそそぐため国際線誘致に総力を挙げた。同空港は北九州市の積極的な支援を受けて20127月、日本の格安航空会社「スターフライヤー:스타플라이어」を誘致し、釜山路線(부산 노선12便、週14便運航開始した。韓流ブームのおかげで釜山路線は一時満席になるほど人気があった。しかし、12年末から韓日の外交問題に加えて日本国内で反韓感情が広まり利用者が激減、とうとう路線休止に至った。韓国の旅行業界関係者は「毎年韓国に修学旅行に行っていた日本の高校なども、昨年は極右団体の抗議で計画を取り消した。反韓感情の高まりで韓国に向かう観光客が減少し、韓国路線を運営する日本の地方空港も国際線に大打撃を受けている」と語った。成田空港・羽田空港をはじめ、規模が大きな主要空港の状況はそうでもないが、韓国・中国路線を中心とした国際線を運営している小規模地方空港は、韓日・中日の外交悪化の直撃を受けている。日本には合計100カ所近くの地方空港が乱立しているが、このうち80%以上は赤字だといわれている。大韓航空は昨年、仁川-長崎路線の運航を休止したのに続き、来月には静岡-仁川路線の定期便の運航も休止する。1900億円を投じて09年にオープンした静岡空港(시즈오카공항も、韓日路線は一時、韓流ブームのおかげで毎日混雑する「ドル箱路線」だった。しかし、搭乗者が激減して週3日運航に減便し、ついに今回、運航自体を休止することになった。アシアナ航空(아시아나항공は先月、関西-釜山路線の運航を休止した。静岡路線は現在、週5回運航しているが、やはり乗客減少で路線維持が厳しくなっている。韓国観光公社(한국관광공사の康重石(강중석:カン・ジュンソク)日本支社長は「日本の地方空港の国際線は韓国・中国への依存度が高いが、最近は外交悪化による打撃が大きい」と話している。