日本にK文学ブーム起きるか?
韓国語に翻訳され韓国で出版される日本の書籍は年間900種類を超えるのに、日本で出版される韓国の翻訳図書はわずか20種類に過ぎない。日本での韓国文学をめぐる現状について、認知度も低く韓国語を理解する日本人編集者はいくらもいないため出版が難しい状況だ。日本でK-POPやドラマを中心に旋風を起こした韓流が今こそK文学(K-문학)に引き継がれる時が来た。近年、韓国女性作家、韓江(ハン・ガン:한강)の短編集「菜食主義者(채식주의자)」は出版後、朝日新聞の書評で「一気に心を持っていかれてしまった」と評されるなど各メディアで好評を受け、日本図書館協会の選定図書にも選ばれた。昨年には韓国文学のガイドブック「日本語で読みたい韓国の本――おすすめ50選(일본어로 읽고 싶은 한국의 책 50권)」の第1、2号を刊行されたりした。作家で法政大教授の中沢けい(나카자와 게이)氏が委員長を務め、翻訳家や出版社代表らが参加し韓国文学を紹介する先駆けとなったと評価する。50冊には文芸作品だけでなく絵本、随筆、実用書、漫画など2000年以降に出版された韓国の書籍が選ばれている。2000年以降の韓国文学は以前の世代に比べとても自由。社会的理念などを抜け出し普遍的な世界を描いており、興味深く何よりおもしろい。日本では韓国語を学ぶ人が多く、韓国文学を紹介する環境が整ってきた。本、映画、ドラマ、音楽を一緒にしたイベントに開催も必要であり、書店の韓国ブックフェアなどの展開も重要である。近いうちにK文学からベストセラーが出るのではないだろうか?
我らがイノソンセンニムが日本語翻訳を担当したイ・ス(이수)氏の詩画集「이것이 사랑이구나 ・・・ 해요」