日中韓共通漢字800字を発表

2013年07月09日 23:05

日中韓の各界の著名人で構成された「日中韓賢人会議」が3カ国共通漢字800字を選定し8日に発表した。3カ国間の歴史や領土をめぐる政治対立が深刻化されている中で共通漢字を策定することによりアジアの共有価値を拡散し、3カ国の未来世代の交流をより活性化しようとの認識からだ。この提案は3カ国政府の協議体である日韓中協力事務局を通じ各国に伝えられるようになっている。日本の日本経済新聞が韓国の中央日報、中國の新華社と共同主催しこの日北海道・爺湖町で開催した第8回賢人会議は、「未来を指向する日中韓協力」というテーマで熱を帯びた討論を行った。3カ国共通漢字の選定は3年前に韓国の提案により推進されていた。李御寧(イ・オリョン:이어녕)元文化部長官、京都大学、中国人民大学が中心となり、日本の教育漢字1006字と中国の常用漢字2500字のうち重なる漢字995個を抜き出し、これを韓国の基本漢字900字と対照して最終的に共通常用漢字800字を導き出した。賢人会議は「3カ国の若者が800字の漢字になじむことになればある程度相手の言語を理解できる知的基盤が設けられるだろう」と評価した。賢人会議は今年秋に中国で実務会議を開き、共通漢字の活用策などを話し合う計画だ。今回の会議は昨年9月に日本政府の尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化措置後、日中の最高位級が日本で顔を突き合わせたという点で注目を引いた。曽培炎元中国副首相は、「3カ国が紛争を行っている海洋部門で共同協力計画を制定すれば互いに海洋発展にもつながり、紛争解決にもつながるだろう。まずは容易な問題である海洋汚染解消のための問題からともに解決していくのはどうか」と提案した。