新大久保駅事故の李秀賢さん描いた映画
2017年02月04日 23:41
2001年に東京のJR新大久保駅(신오쿠보역)でホームから落ちた日本人男性を助けようとして亡くなった韓国人留学生、李秀賢(イ・スヒョン:이수현)さん(当時26)を描いたドキュメンタリー映画「かけはし(가교)」が4~17日、東京・渋谷のアップリンク(업링크)で公開される。生前、「韓国と日本の懸け橋になりたい(한국과 일본 사이의 가교 역할을 하고 싶다)」と話していた故人の願い通り、冷え込んでいる両国関係改善につなげたいとの期待が寄せられている。日本で語学研修中だった李さんは酒に酔って線路に転落した男性を助けようとして電車にひかれ死亡した。当時、李さんの死は日本で大きな反響を呼び、韓流ブームの素地をつくったともいわれる。映画は李さんの知人を通じて故人の生前の姿を伝え、「李秀賢奨学金(이수현 장학금)」を受けた留学生らも紹介する。事故後、李さんの両親は日本人らが募った弔慰金など1000万円を日本で勉強しているアジアの留学生を支援する奨学金に寄付した。李さんの父、李盛大(イ・ソンデ:이성대)さんは「息子は人間愛から線路に転落した人を助けようとして行動を取った。日韓関係がぎくしゃくしていて胸が痛い(아들은 인간애에서 선로에 떨어진 사람을 구하려 한 행동을 했다. 한일관계가 덜컹거리고 있어서 마음이 아프다)」として、「映画が両国関係に良い影響を与えればと思う(영화가 두 나라 관계에 긍정적인 영향을 미쳤으면 좋겠다)」と話した。