新ローマ法王、韓国宗教界の反応

2013年03月16日 15:37

韓国統計庁が2005年に発表した宗教人口調査によるとカトリック人口は総人口の約11%である。日本ではキリスト教全体を合わせても1%なのに対して非常に高い。先日新ローマ法王が選出された。「新ローマ法王が自分の名前に選んだフランシスコは無所有の精神を持つ聖人だった。有名な『平和の祈り』を書いた詩人でもある。新ローマ法王に韓国カトリック界は期待している。初の南米出身の法王で、カトリックで最も愛される聖人フランシスコを法王名に選んだからだ。廉洙政(ヨム・スジョン:염수정)ソウル大主教は、「新ローマ法王が人種と宗教を超えて、寛容と包容力を持ち、世界の霊的指導者として世界の平和を具現できるように多くの祈りを捧げてくれることを願う」と述べた。主教会議長の姜禹一(カン・ウイル:강우일)主教は「貧しい人にうれしい消息を、抑圧を受ける人に解放を宣布する平和の使徒になってくれると信じる」とメッセージを発表した。 天主教平信徒使徒職団体協議会のチェ・ホンジュン(최홍준)会長は「非欧州、非イタリア出身の司祭が選出されたことに、同じ非欧州圏の韓国の一信者として新鮮に感じる」と述べた。 また一方、仏教界も各種のメッセージを発表した。 曹渓宗の慈乗(ジャスン:자승)総務院長は「人類の貧困と飢餓問題の解決、平和と幸福に満ちた世の中をつくるために、カトリックがより努力をし、寄与することを要請したい」と述べた。 円仏教のキョンサン宗法師(경산종법사)も「平和に満ちた一つの世界をつくる機縁になることを祈る」と述べた。日本では法王を政治的な視点で見ることが多いが、韓国ではやはり宗教的観点で捉えているようだ.