慶州市を「特別災害地域」指定

2016年09月23日 23:51

韓国政府は22日、地震で被害を受けた南東部の慶州市(경주시)を「特別災害地域(특별재난지역)」に指定したと発表した。慶州市(경주시)では12日、韓国の観測史上最大規模となるマグニチュード(M)5.8と5.1の地震が相次いで発生。同市などによると、地震により48人が負傷し、建物の破損など4438件の被害届があった。韓国で地震被災地が特別災害地域(특별재난지역)に指定されるのは初めて。慶州市(경주시)の復旧費用の一部は国庫から支給される。被災者の心理的ケアや施設復旧への支援も拡大され、住宅が損壊した被害者には支援金が支給される。当局による調査の結果、これまで把握された被害規模は特別災害地域(특별재난지역)の指定基準となる75億ウォン(約7億円)を超えている。住宅損壊への支援金は規定上、半壊以上から支給されるが、今回は地震被害という特殊性を踏まえ、半壊ではない場合でも100万ウォンを支援することした。全壊は900万ウォン、半壊は450万ウォンが支給され、商店や工場、自動車などは対象ではない。韓国政府は国民安全処や行政自治部、保健福祉部など関係機関による緊急復旧支援団を設置し、自治体と協力して被災者の心理ケアや施設復旧を体系的に支援する方針だ。また、民間専門家らとともに地震への対応全般を点検し、地震防災総合対策をまとめる計画だ。