慰安婦問題扱った動画がSNSで拡散

2013年08月17日 23:12

韓国広報の専門家として知られる誠信女子大学(성신여자대학교)の徐敬德(ソ・ギョンドク:서경덕)教授が制作し、15日にユーチューブに投稿した動画「韓国人が知っておくべき歴史の話・第1弾 日本軍『慰安婦』編(한국인이 알아야 할 역사이야기 #1 일본군 '위안부')」が、短文投稿サイトのツイッターや交流サイトのフェイスブックなどソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて急速に広まっている。ユーチューブでの再生回数は2日目にして2万回を超えた。9分ほどのこの動画は、慰安婦の名称に関する問題を解説している。冒頭で、ソウルの日本大使館前に設置されている慰安婦を象徴する少女像について説明し、慰安婦に対する表現として「挺身隊」と「従軍慰安婦」が最もよく使われているが、いずれも不適切な表現だとしている。旧日本軍は女子挺身隊、または女子勤労挺身隊という名称で労働力も搾取したが、この女性らの相当数が慰安婦として連行された。このため「挺身隊」という言葉が自然と「日本軍慰安婦」を指す言葉になったが、性奴隷生活を送った慰安婦とは根本的に異なると指摘している。また、従軍慰安婦の「従軍」は軍に従うという意味で、自発的意思が込められた言葉だと説明している。さらに、慰安婦が強制動員された歴史的背景、軍人を相手に性行為を強要された状況などを説明している。そして再び1085回目を迎えた水曜集会の現場に変わり、「日本は正しい歴史教育をせよ」といったスローガンを叫ぶ参加者の姿と、安倍首相や日本の国会議員の演説が交互に映し出される。慰安婦問題は韓国だけの歴史問題ではなく全世界が関心を持って癒していくべき歴史だと訴えている。ソ教授は「韓国でさえも日本軍慰安婦のことを今でも『挺身隊』『従軍慰安婦』と正しくない言葉で呼んでいるのを見て、これまで謝罪をしない日本ばかりを非難し、肝心のわれわれ自身の姿を反省してこなかったことを残念に思った」と打ち明けた。今後は独島、旭日旗、靖国神社、東北工程問題など10のテーマを選び、動画を制作するという。

www.youtube.com/watch?v=_aw9yHPEKzQ