平昌五輪ジャンプ台は木造韓屋の屋根
2018年平昌冬季五輪(2018 평창 동계올림픽)フリースタイル・スキー(프리스타일스키)やスノーボード・スロープスタイル(스노보드 슬로프스타일)の競技場となる普光フェニックス・パーク(보광 휘닉스파크)では、コースの真ん中に「木造の韓屋(목재 한옥:韓国の伝統家屋)」が建つことになりそうだ。選手たちは雪に覆われた韓屋の屋根(한옥 지붕)の上をスキー(스키)やスノーボード(스노보드)で飛び越えていくという妙技を披露することになる。このコースの設計を手がけるドイツ・シュネステルン社(슈네스테른사)の最高経営責任者(CEO)ディルク・ショイマン氏(디르크 쇼이만씨)は「五輪コースに韓国の美しさを最大限に反映させたい。2018年の冬季五輪では全世界が韓屋の屋根の上を舞う選手たちの姿を見ることになるだろう」と語った。斜面のあちこちに「Kスタイル(K스타일)」を取り入れるという同氏の構想は、普光フェニックス・パーク(보광 휘닉스파크)のコースに既に登場している。五輪のテストイベントだった国際スキー連盟(국제스키연맹:FIS)フリースタイル・スキー(프리스타일스키)、スノーボード・ワールドカップ(스노보드 월드컵)コースに韓屋をかたどった「雪像(눈집)」を作っておいたのだ。コースをよく見てみると、「あ、韓屋の形だ」と気付く「試作品(시제품)」が建っている。ショイマン氏(쇼이만씨)は「もともとは今回のW杯時に韓屋を建てようとしたが、準備の時間がなかったので、まずは韓屋形の雪像を作ってテストした。最近は、さまざまな韓国の伝統家屋の写真をよく調べている」と語った。平昌五輪時は縦20メートル×横10メートルという大きさの木造韓屋を建てる予定だ。雪で韓屋をかたどるのではなく、実際に韓屋を建て、屋根だけの雪で覆う、と同氏は話す。今回のW杯時に設置された青の鉄製の太鼓も、五輪時は「コリアン・スタイル(코리안 스타일)」に変わり、韓国の伝統的な太鼓の形になる予定だ。ショイマン氏(쇼이만씨)は「平昌五輪コース(평창 동계올림픽 코스)は過去と未来、韓国の文化を一つにした競技場になるだろう。単にスキー(스키)やスノーボード(스노보드)が上手な選手より、創造的な戦略を立てる選手の方が有利だと思う」と語った。