尹東柱ブーム到来

2016年02月26日 17:51

韓国で最も人気のある詩人に挙げられる尹東柱(ユン・ドンジュ:윤동주、1917~1945年)の詩集や関連書籍の発刊が相次いでいる。韓国では今月、尹東柱と尹東柱のいとこで独立運動家の宋夢奎(ソン・モンギュ:송몽규、1917~1945年)の生涯を描いた映画「東柱동주」(原題)が公開された。映画の封切りが再評価につながったようだ。このほど発刊され「チョロム(처럼)」(「~のように」という意味)は詩を中心に、悲劇の詩人と呼ばれる尹東柱(윤동주)の生き方や思想を読み解く。同書は尹東柱(윤동주)の著名な詩ではなく、最初に書いた詩「ろうそく1本(초 한 대)」(原題)やあまり知られていない詩を取り上げている。さらに、尹東柱(윤동주)が子ども向けの詩を書くときは「東舟(동주)」や「童舟(동주)」というペンネーム(필명)を使っていたエピソードも紹介している。尹東柱(윤동주)の遺作であり代表作である詩集「空と風と星と詩(하늘과 바람과 별과 시)」が複数の出版社から発売されたほか、購入者が尹東柱(윤동주)の詩を書き写すことのできる詩集や英語版も発刊された。尹東柱(윤동주)は日本に留学し同志社大に在学中、ハングルで詩をつくったとして治安維持法違反の疑いで逮捕され、1945年2月16日に福岡刑務所で獄死した。