尹東柱を懐かしむ夜
韓国で国民的な人気を誇る詩人・尹東柱(윤동주:ユン・ドンジュ、1917~45年)の生誕100年を記念し、16日に東京都千代田区の韓国YMCAで行事「尹東柱詩人を懐かしむ夜(윤동주 시인이 그리운 밤)」が開催される。ソウル詩人協会(서울시인협회)はこのほど、韓国の詩人38人と日本の文化人20人、市民と在日同胞など約150人が出席し、尹東柱(윤동주)の生涯をしのぶ追悼行事を開くと明らかにした。行事が開催されるYMCAは、尹東柱윤동주が日本留学に来た際に最初の2週間滞在した場所だ。行事では李俊揆(イ・ジュンギュ:이준규)駐日大使による記念の辞、ソウル詩人協会(서울시인협회)の閔ユンギ(ミン・ユンギ:민윤기)会長による「尹東柱の日本での行跡」についての紹介、韓日両国の文化人から見た尹東柱(윤동주)についてのテーマ講演などが行われる。講演では元朝日新聞記者で韓国カトリック大招聘教授の植村隆(우에무라 다키시)氏、詩人の柳子孝(ユ・ジャヒョ:유자효)氏などが演壇に立つ。また韓日両国の文化人や在日同胞などが参加し、尹東柱(윤동주)の詩の朗読会が行われる。17~18日には東京と京都で尹東柱(윤동주)ゆかりの地の探訪と詩碑への献花が行われる。ソウル詩人協会(서울시인협회)の閔会長は「日本で両国の文化人が共同で尹東柱(윤동주)の追悼行事を開くのは初めて」と述べ、「韓日関係がぎくしゃくしているというが、日本人にも愛される尹東柱を通じて友情を交わす時間になるだろう」と意義を語った。尹東柱(윤동주)は日本留学中にハングルで詩をつくったとして治安維持法違反の疑いで逮捕され、45年2月16日に福岡刑務所で獄死した。今回の行事は在日大韓民国民団中央本部、在日韓国YMCA、在日本韓国人連合会が後援する。