少女像設置 大邱地元商人ら反対
2017年02月14日 16:15
韓国・大邱の繁華街、中区・東城路に市民団体が旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像(평화의 소녀상)」の設置を推進していることについて、行政当局に続き、地元の商人らも設置に反対する姿勢を示し、緊張が高まっている。団体は3月1日に東城路동성로にある大邱百貨店前(대구백화점 앞)への少女像設置を強行する意向を示しており、衝突が起きる可能性もある。団体と中区庁は昨年末から最近まで、2回にわたり協議を行った。団体は流動人口が多く、日本による植民地時代に起きた「3・1独立運動(3.1독립운동)」が行われた場所の一つなどとして、同地への設置を求めている。だが、中区は道路法上、不可能との立場を表明し、周辺の公園など別の場所を代案として示した。団体関係者は「慰安婦問題の解決は国家課題だ」として、「少女像(소녀상)を公園に設置することは何の意味もない。中区が建立の意味をしっかり認識していない」と主張した。その上で、「市民が自然に歴史の意味を振り返られるよう、流動人口が多い場所に少女像(소녀상)を設けることが設置の目的に合致する」と述べた。こうした中、地元の商人らが少女像(소녀상)の設置に反対する意見を示した。毎年行われる各種イベントの開催に支障をきたす懸念があるほか、ごみ捨てなどで少女像(소녀상)が破損する可能性もあるなどと主張している。団体と中区は追加協議を行う計画だ。中区関係者は「団体が独断で設置する場合、手続きに従って撤去する」との方針を示した。団体は昨年1~12月、少女像(소녀상)設置に向けた募金活動を行った。市民ら約2000人が参加し、7200万ウォン(約710万円)が集まった。