寒食(ハンシッ)

2013年04月04日 21:50

寒食(ハンシッ)は、旧正月(ソルラル)、端午(タノ)、秋夕(チュソク)と並ぶ、韓国の4大名節のひとつ。12月下旬の冬至(トンジ)から105日目に当たる日で、陽暦では毎年4月5日~6日あたりになる。 寒食という名称は、その字にもあるように、冷たい料理を食べるという昔の習慣からきているが、現在では主に先祖のお墓参りをする日となって、韓国人の生活に根付いている。墓参りの際には、冬の間に荒れてしまった墓地とその周辺を清掃したり修理したりしますが、特に芝生を新しく植えたり、盛り上がった部分を改修したりすることを「改莎草(ケサチョ)」と言う。また寒食には火を使わずに冷たい料理を食べる習慣があり、前日に作っておいたナムル(和え物)などのおかずと冷ご飯を食べたり、「寒食麺(ハンシンミョン)」と呼ばれる蕎麦(メミルクッス)を食べたりする。この頃気候が暖かくなり、野原にはヨモギがたくさん芽を出し始めるので、寒食の名節料理としては、そんな旬のヨモギを使った餅や団子、汁物などが代表的である。ヨモギ餅は、茶礼の膳にも供えられる。一方、古くから農民にとっては種まきをしたり苗を植えたりと、本格的な農繁期に入る節目の日でもあった。季節の移り変わりと新しい季節の到来を、様々な形で気づかせてくれる初春の名節と言える。

 

한식에 죽으나 청명에 죽으나

(ハンシゲチュグナ チョンミョンエチュグナ)寒食に死んでも清明に死んでも、特に大きな違いはないというのである。