安倍首相夫人日韓キムジャンお祭りに参加

2013年12月09日 18:31

安倍晋三首相夫人の昭恵さんは7日に東京・港区にある韓国大使館で開かれた交流イベント「日韓キムジャンお祭り(김장 담그기)」に参加した。 昭恵さんはこの日、ピンクのエプロン姿で李丙琪(イ・ビョンギ:이병기)駐日韓国大使夫人の沈載令(シム・ジェリョン:심재령)さんと一緒にキムチを3株漬けた。このイベントは韓日関係が悪化している中、両国国民が好きなキムチで和解の場を持つと同時に、5日に国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に韓国の「キムジャン(キムチ作りと分かち合い)文化(김장문화」が登録されたことを祝うため、大使館側が企画した。昭恵さんは今年9月に東京で開かれた「日韓交流おまつり」や、今月3日に東京コリア・センター(韓国文化院)で開かれた日韓児童作品交流展授賞式にも出席するなど、韓国関連行事にほぼ毎回参加している。大使館関係者は「元首相夫人が大使館に来たことはあるが、現職首相の夫人が来たのは初めてだろう」と話した。9月の日韓交流おまつりで対面した韓国大使夫人の沈載令(심재령)さんが電子メールなどで昭恵さんを誘ったという。昭恵さんは韓国ドラマ『冬のソナタ(겨울 연가)』を見たのがきっかけで韓国に関心を持ち始めたという。特に『冬ソナ』に出演していたパク・ヨンハ박용하さん(故人)の熱烈なファンで、2004年にソウルに来た際には対面を果たした。韓流ドラマへの関心はいっそう強まり、韓国語も習った。昭恵さんはまず、ユン・スクチャ(윤숙자韓国伝統料理研究所長の「キムチ作り講義」を聞き、ビニール手袋をして、あらかじめ用意されていた白菜の塩漬け3株にキムチの合わせ調味料を塗り込んでいった。その出来たてのキムチを沈載令(심재령)さんが一口分、昭恵さんの口に入れると参加者たちが拍手し、昭恵さんも笑顔で応えた。そして「本当に楽しかったです。きょう漬けたキムチを主人に食べさせたいですね。キムチを一緒に作って一緒に食べると仲が良くなりそうでいいですね」と語った。キムチ漬けが終わると、昭恵さんは大使館で作りたてのキムチなどで大使夫妻と昼食を共にした。韓日両国の約180人が集まったこの日、日本側からは昭恵さんのほかに明仁天皇のいとこに当たる高円宮憲仁親王(2002年逝去)久子妃(다카마도노미야 )、石原伸晃環境相の夫人・里紗さん、下村博文文科相夫人の今日子さんらが出席した。大使館側はこの日漬けたキムチ400株のうち、一部を宮城県など東日本大震災の被災地にも贈る予定だ。