安倍首相、日韓議員連盟総会で挨拶
2013年11月30日 18:22
安倍首相は29日、東京都内で行われた日韓・韓日議員連盟総会(한일·일한의원연맹 합동총회)に出席し、両国の協力を通じた地域の安定を強調した。安倍首相は挨拶の中で「北東アジア情勢を見ると、両国が多くの共通の利益を有しているという点は明らかだ。地域の平和や繁栄のため、協力関係を進展させることが重要だ」と述べた。この発言は、中国が最近、防空識別圏を一方的に設定したことを受け、日韓両国が共同で対応していこうとの意思を示したものと考えられる。安倍首相は最近の日韓関係が冷え込んだことについて「両国は隣国だが、そのために発生するさまざまな難しい問題もある。対話を通じ、協力関係が深まるよう、引き続き取り組んでいく」と語った。さらに「日韓関係は一朝一夕に改善するわけではない。長期間にわたり、意思疎通のため尽力してきた両国の関係者の努力の上に構築されたという点を忘れてはならない」と述べた。また、安倍首相は両国の首脳会談が行われていないことを意識するかのように「私はいつでも対話のドアを開けている」と語った。日韓関係悪化の原因となった「歴史認識」や、「徴用工に対する賠償」などには言及しないまま、首脳会談が実現しない責任を韓国側に押し付けるかのような姿勢となった。この日の総会には、日本側からは日韓議員連盟代表を務める自民党の額賀福志郎衆議院議員など、衆参両院議員約100人、韓国側から与党セヌリ党(새누리당)の黄祐呂(ファン・ウヨ:황우여)代表をはじめ与野党の国会議員約30人が出席した。