太陽を抱く月(2)
2013年02月18日 11:32
太陽を抱く月は朝鮮王朝時代、23歳の世者(王子)李暄(イ・フォン)が、初恋に全てを捧げ、実らせるために生命を懸ける純愛物語である。初恋の人、許煙雨(ホ・ヨヌ)の突然の死に衝撃を受け、政治的陰謀に巻き込まれて冷たい心を持つようになった。死から8年後、ヨヌに似た巫女、月(ウォル)に会い、ヨヌの死に疑問を持つようになる。いにしえの昔、愛のために生命を懸けた時代があった。わが身のために生きるのではなく、愛する人のために生きた時代であった。臣下は王のために、王は民のために、親は子のために、子は親のために、恵まれた物は自分の持つ全てを捧げ、恵まれぬ者はたった一つの生命を捧げ、愛する人のために美しい犠牲を捧げた時代があったのである。登場人物の名も美しい。王子の義理の兄は李陽明(イ・ヤンミョン)、ヨヌの兄は許炎(ホ・ヨム)、王の正妻中殿は尹宝鏡(ユン・ポギョン)、ヨムに好意を持つ女性に雪(ソル)、ソルの同士でヨヌに好意を持つ男性に雲(ウン)などである。