天皇陛下の訪韓は可能なのか
明仁天皇(아키히토천황)陛下(82)が8日、生前退位の意向を明らかにした中で陛下の訪韓の可否に関心が集まっている。陛下は韓国との縁を何度か明らかにした。2012年9月「いつか私たち(天皇と皇后)が韓国を訪問できたらばいい(언젠가 우리가 한국을 방문할 수 있다면 좋겠다)」と話した。2001年12月の誕生日を迎えて記者たちに会った時「私個人としては桓武天皇(간무천황)の生母が百済の武寧(ムリョン:무령)王の子孫だと続日本記に書かれていることについて韓国との縁を感じている」と語った。さらに「武寧王の息子である聖明王(성명왕:聖王)は日本に仏教を伝えたと知られているが、韓国との交流はこれだけではなかった」として「これを忘れてはいけない」と強調した。それから3年後の2004年、陛下の従兄弟である朝香宮(아사카노미야)誠彦王が忠清南道公州市(チュンチョンナムド・コンジュシ:충남 공주시)の武寧王陵(무령왕릉)で法事を行った。彼は当時「日本に戻ったら武寧王陵(무령왕릉)を訪れた内容を天皇陛下に詳しく報告する」として「寄贈する香炉とお香を、博物館や武寧王陵などに展示して多くの人々が見られるようにしてほしい」と要請した。陛下は1990年に訪日した当時の盧泰愚(ノ・テウ:노태우)大統領にも天皇家と韓国との関係について話したことがある。陛下の韓国に対する親近感の表示は多様な形でなされた。2005年にはサイパンの韓国人戦没者慰霊地である「韓国平和記念塔(한국평화기념탑)」に参拝し、2007年には東京の地下鉄の線路に落ちた日本人を救おうとして亡くなった故イ・スヒョン(이수현)氏を素材にした映画も観覧した。韓国側も陛下の訪韓を希望してきたが実現されることはなかった。天皇の訪韓は日本政府が決めるからだ。天皇は憲法第4条により政治的な行為をすることはできない。実際に陛下は今年6月の離任挨拶で表敬訪問した柳興洙(ユ・フンス:유흥수)元駐日大使が訪韓問題について話すと政府が決める事案だという趣旨のことを言及したという。当時天陛下は「日韓関係が良いと聞いており感謝している。朴槿恵(パク・クネ:박근혜)大統領によろしく伝えてほしいといった」と柳大使は伝えた。