大蔵経祝典に合わせて、海印寺の磨崖仏公開へ
2013年09月14日 23:18
韓国南東部、慶尚南道陜川郡(경남 합천군)で27日に開幕する「2013大蔵経世界文化祝典(2013대장경세계문화축전)」の開催に合わせ、同郡・伽耶山(가야산)にある海印寺(해인사)の磨崖仏(まがいぶつ:마애불)が約1200年ぶりに一般公開される。同祝典の組織委員会が13日、明らかにした。祝典は、高麗時代の仏教経典を集大成した「高麗大蔵経(고려대장경)」の価値や魅力を発信するイベント。2回目を迎える今年は11月10日まで大蔵経記録文化テーマパークと海印寺一帯で開催される。高麗大蔵経は現存する木版大蔵経の中でも最古のものとされ、現在、海印寺に所蔵されている。版木が8万枚を超えることから八万大蔵経(팔만대장경)とも呼ばれる。1995年に八万大蔵経板殿(国宝第52号)がユネスコ世界文化遺産に、2007年には高麗大蔵経板および諸経板がユネスコ世界記録遺産にそれぞれ指定された。海印寺の磨崖仏は祝典の開催期間の午前10時半から午後4時まで観覧できる。磨崖仏の周囲は僧侶が修行を行う場所として使用され、一般人の立ち入りは禁じられていた。高さ7.5メートル、幅3.1メートルで、9世紀ごろに製作されたと推定される。伽耶山頂上に向かう海抜1000メートルに位置する。