在日作家の呉勝浩氏に江戸川乱歩賞

2015年09月04日 23:33

青森(아오모리)県出身の作家で在日の呉勝浩(오승호)氏の著作「道徳の時間(도덕의 시간)」が日本推理作家協会(일본추리작가협회)の「江戸川乱歩賞(에도가와 란포상)」に選ばれ、授賞式が10日に東京の帝国ホテル(데이코쿠호텔)で開かれる。呉氏には賞金1000万円が贈られる。同作は典型的な推理小説だ。犯人不明のいたずら事件が相次ぐ中、陶芸家が殺される。現場には「道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?(도덕의 시간을 시작합니다. 죽인 것은 누구?)」というメッセージが残されていた。過去の殺人事件に類似した点があることに気付いた主人公が事件の真相に迫る。審査委員を務め有栖川有栖(아리스가와 아리스)氏は「『思わず身を乗り出すような謎』が描かれていた、真相に迫っていく面白さも十分備わっていた。新しい才能の登場を感じた」と評価した。1981年生まれの呉氏は大阪芸術大映像学科(오사카예술대 영상학과)を卒業し、現在は大阪市在住。作品は今後、フジテレビで映像化されることが決まっている。