南漢山城が世界遺産に 韓国内で11件目
2014年06月22日 22:23
韓国中部、京畿道広州市(경기 광주시)にある「南漢山城(남한산성)」が国連教育科学文化機関(ユネスコ:유네스코)世界遺産に登録された。韓国文化財庁によると、ユネスコ(유네스코)は22日(日本時間)、カタール(카타르)の首都ドーハで開かれている世界遺産委員会で、「南漢山城(남한산성)」の登録を確定した。韓国はこれで計11件の世界遺産を保有することになった。南漢山城(남한산성)は新羅・文武王時代に築かれた昼長城跡を活用し、朝鮮王朝時代の1624年に築城されたとされる。委員会では東アジアでの都市計画と築城術が相互交流した軍事遺産であることなどが評価された。また、保存状態が良いことも世界遺産入りを後押しした。韓国文化財委員会関係者は「南漢山城(남한산성)が日常的な王宮とは別の山城でありながら、丙子胡乱(1636~37年、清による朝鮮侵略)の際には王が居住した『非常王宮』という点が高く評価された」と説明した。また、王宮に関連する施設を備えていたほか、築城や運営に寺や僧侶が動員された点も独特な価値があると評価されたという。